自宅でのお薬の保管方法

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こんにちは。薬剤師の石原です。

7月に入り、コロナウイルスの第2波が心配されています。

しばらく感染者のいなかった茨城県内でも数人発表されています。

これまで通り、こまめな手洗い・うがい等により、感染予防を心がけて生活しましょう。



さて、雨が続きジメジメ、蒸し蒸しした天気が続いています。そしてこの後には夏の日差しがやってきます。

皆さんは処方されたお薬を、家でどのように保管されているでしょうか?

そこで、この時期に気を付けたい自宅でのお薬の保管方法を紹介します。


1.高温・多湿・直射日光を避けましょう

お薬は、高温、湿気、光により分解・変質します。

直射日光を避け、湿気の少ない、涼しい所に保管してください。

薬剤師から保管方法についての説明がなければ、原則、室温保存です。

冷蔵庫に入れると、取り出したときに結露し、かえって湿気を帯びる可能性があります。

ちなみに、室温とは1~30℃のことを指しますが、夏は室温が30℃を超えるのでは?と心配になりますが、室温保管のお薬は、40℃で6ヶ月以上安定のデータがありますので、夏場の数週間であれば大丈夫です。

ただし、日光のあたる窓際や、車の中は高温になります。置いたままにしないようにしましょう。


湿度対策として、お薬はなるべく乾燥した場所に置きましょう。密閉できる缶や瓶に乾燥剤を入れて保管するのがお勧めです。

薬局に乾燥剤が置いてありますので、ご自由にお持ちください。


光による分解を避けるため、お薬はシートから出さずに保管し、分包された薬は暗い場所や光を遮る容器に入れ保管します。

遮光袋がついている目薬などはその中に入れて保管します。



2.冷所保存の指示がある薬は冷蔵庫に保管しましょう

冷所とは1~15℃を指します。

「冷所保存」の指示があるお薬、水剤、一部の坐薬、一部の目薬、未開封のインスリンなどは冷蔵庫に保管します。

その際は、凍結しないよう直接冷風の当たらないように注意します。



3.保管期間に気を付けましょう

処方されたお薬の保管期間の原則は、調剤日から投与日数までです。余ってしまった場合は薬剤師に相談してください。

使用期限の記載されているお薬は、未開封の場合のみ参考にしてください。


また、誤飲を避けるため、お薬を置く場所を決め、個人ごとに保管するようにしましょう。

お子様が間違って飲まないよう、手の届かないところに置くよう注意してください。


お薬の効果を維持するために、これからの季節は特に、保管方法に気を付けましょう。


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