サルコペニアとフレイル

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こんにちは。薬剤師の和田です。
梅雨入りしたら肌寒い日が続いていますが体調崩していませんか?

先々週の薬局へ行こうウィークで用意してありました握力計で握力を測ると何が分かるのか?


調べてみました。
握力はサルコペニアの診断基準の一つです。

サルコペニアとは?
筋肉の喪失」という意味で筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下している状態のことです。
年を取ってくると、たんぱく質の摂取や運動量の減少などによって作られる筋肉が減少していきます。
サルコペニアになると、転倒しやすくなったり、日常生活の動作が難しくなったり、嚥下が難しいなど筋肉を使う能力が低下してしまいます。

それはフレイルの原因の一つとなります。

フレイルとは?
加齢に伴い身体の予備能力が低下し、健康障害を起こしやすくなった虚弱状態の事です。
要介護状態となる手前の症状です。

サルコペニア⇒筋力、活力⇒身体機能、活動度⇒食欲、栄養⇒フレイル

サルコペニアになることを防げばフレイルから要介護状態(寝たきり)になることを予防できます。

サルコペニアの診断
・歩行速度が1秒間に0.8メートル以下
・握力が男性25kg以下、女性20kg以下
・指輪っかテストで輪に隙間ができた人
  (指輪っかテストとは、親指と人差し指で輪っかを作り、ふくらはぎの一番太い部分にはめてみます。)

サルコペニアの予防方法
サルコペニアの予防には、筋肉を減らさないような適度な運動と栄養摂取の2つが有効です。
▸筋力トレーニングには、ウォーキング、スクワット、もも上げ、つま先立ちなどで下腿の筋肉量を上げます。
▸栄養は特に筋肉のもととなるたんぱく質の摂取が大切です。1日75gは取る必要があります。

将来の寝たきりを避けるために指標となるサルコペニアに当てはまるのか定期的に診断するといいでしょう。
握力計は血圧計と一緒に置いてありますのでお気軽に計測して下さい。

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