甘く見てはいけない頭痛のメカニズム

  • ブックマーク

こんにちは~(*’ω’*)
医療事務の武田です!

庭先で見つけたアジサイ 綺麗ですよね♪
毎年梅雨の時期になると頭が痛くなるという方がいます。私もその一人で、季節の変り目や外と室内の温度差で頻繁に頭痛が起こります。どんな原因があるのか調べてみました  

この時期は、頭が痛くなりやすく国内の4人に1人「頭痛持ち」といわれ、日頃から頭痛に悩まされていると「低気圧が近づくだけで頭が痛くなる」という人もいます。

なぜ痛くなる?

頭痛にはいろいろな種類がありますが、低気圧といった気圧の変動を受けやすいのは片頭痛です。脳内では環境をはじめ、精神的、肉体的なストレスを受けると、セロトニンという神経伝達物質が大量に放出され、脳の血管が収縮して血流が悪くなります。
脳の血管の周りには、三叉神経が張り巡らされているため、血管が異常に膨らむことで三叉神経が圧迫され、その刺激で脳が興奮して片頭痛につながるのです。低気圧は、セロトニンの分泌量を不安定にするため頭痛を起こしやすく、梅雨入り梅雨明けといった変わり目に、頭痛がひどくなる人が増えるそうです。

放置するのも薬に頼り過ぎるのも危険!

頭痛持ちで、脳の過敏性が高い人は、気圧や気温といった環境のわずかな変化でも片頭痛になります。
頭が痛む数時間前から予兆症状として、生あくび、肩こり、異常な空腹感などが生じ、直前に目がチカチカするような閃輝暗点(せんきあんてん)という視覚前兆がある人もいます。
頭をトンカチで叩かれるような激しい痛みには、くも膜下出血といった重篤な病気が潜む ことがあり、早めに医療機関を受診することが大切です。

月に何度も悩まされる頭痛持ちの中には、医療機関ではなく市販薬に頼る人もいると思います。

ところが今年3月、解熱鎮痛薬の成分「ロキソプロフェンナトリウム水和物」の重大な副作用の項目に「小腸・大腸の狭窄(きょうさく)・閉塞」が追記されました。
空腹で飲むことで腸に重篤な副作用が引き起こされる可能性があるというのです。頭痛の程度にもよりますが、腸閉塞は命にかかわる病気ですので市販薬をどう活用すればよいか慎重に考えるべきだと思います。

ロキソプロフェンナトリウム水和物にかぎらず、どの解熱鎮痛薬にも、血を固める血小板の機能を低下させるなど、何かしらの副作用が伴います。
用法・容量を守ることが大切であり、これまで使用して副作用がなかった方はむやみに怖がる必要はありません!
月に2~3回の頭痛のときの使用で痛みが治まるようならば問題はないといえます。逆に、薬を飲まずに頭痛を放置すると脳が興奮しやすくなり、頭痛を悪化させやすくなります。

また、毎日のように市販の鎮痛薬を飲むといった薬剤の使用過多もよくありません。
脳の興奮を鎮める薬で、時間をかけて適切に治療を受けることが大切であり自己流に対処していると、症状は悪化の一途をたどってしまうため注意が必要です。

脳の興奮を鎮める和食がおすすめ


頭痛の種類はいろいろあり、対処法も異なりますが、中でも最も多い片頭痛対策をご紹介します!

(1)生活リズムを乱さないようにする。無理は禁物

(2)晴れた日の強い紫外線も脳へ刺激を与えるため、外出時は、日傘や帽子、サングラス、長袖シャツなどで防備する。

(3)片頭痛は室温が高いと血管が拡張して痛みが生じやすいが、室内外の温度差が大きくても刺激になるため、温度調節はこまめに

(4)喫煙や飲酒、慢性的な多量のカフェインは控える。ただし少量のカフェインは利尿作用により脳血管もむくみを改善し、片頭痛を軽減するためお勧め

(5)赤ワイン、オリーブオイル、チョコレート、チーズ、ハム、かんきつ系の果物など、血管拡張作用のある食材の多量摂取は避ける


パソコンなどの同じ姿勢での長時間作業により、筋肉が緊張して頭痛につながる緊張型頭痛もある。頭の両側が締め付けられるように痛むのが特徴で、この場合は入浴、マッサージ、ストレッチといった筋肉をほぐし、血管を広げて血流をよくすると痛みは軽減されます。

メカニズムが異なる片頭痛の人が行うと、悪化させてしまうそうです。頭痛の種類によって、対処法も治療法も異なります。頭痛が何回か続くようでしたら自己判断せずに医療機関を受診しましょう!!
梅雨の時期に生じやすい頭痛は、正しい対処を心懸けて下さい  

  • ブックマーク

この記事を書いた人

lifepharma_1