こんにちは、薬剤師の山田です
ライフ薬局のある茨城県神栖市も梅雨に入りました
一昨日は大雨になりましたが、梅雨に入ってからもあまり雨の降らない日が続いています。
そのためか、今朝の新聞には関東地方の多くの県に水を供給している利根川水系8つのダムの貯水量が平年の半分以下になったため、
16日から利根川水系10%の取水制限
を実施すると書いてありました。雨が多いのも困りますが、降らないのも生活に影響が出るので困ったものですね
これから夏本番に向かって注意しなくてはいけないのが、なんといっても・・・
熱中症! です
しかし、熱中症は太陽が出ていて気温が高い時だけの症状と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?実は梅雨の時期も熱中症には注意が必要なんです
そこで本日は熱中症について簡単にお話しさせていただきます。
①真夏の気温が高いとき
8月の日中、最高気温が高くなった日に熱中症の患者数は増加します。また熱帯夜が続くと、夜間も体温が高く維持されてしまうため、熱中症が起こりやすくなることがわかっています。
②梅雨の晴れ間や、梅雨明けの急に暑くなったとき
6月~7月の梅雨の晴れ間や、梅雨明けの蒸し暑くなった時期にも熱中症は多く見られます。この時期は身体がまだ暑さに慣れていないため上手に汗をかくことができず、体温をうまく調節できないからです。湿度が高いために熱が逃げにくいことが原因のようです。
●熱中症の症状
軽度:めまい・頭痛・吐き気など
重症:意識障害・けいれんなど
●熱中症対策
①水分
なんといっても水分補給が最重要です。特にのどが渇いていなくてこまめに水分を摂りましょう。
特に高齢者や子供はこまめに飲むようにしてください。
熱中症患者のおよそ半数は高齢者です。高齢者は暑さに対する感覚機能が低下しており、暑さに対する体の調整機能も低下しています。子供も体の調整機能が未発達なため注意が必要です。水分は基本的には水やお茶でOKですが、水分・糖分・塩分をバランス良く摂れるスポーツドリンクのほうが体へ吸収されやすいのでおススメです
②塩分
塩分補給にオススメしたいのが、梅干しです。塩分、クエン酸、ミネラルなどが摂れます。最近ではコンビニのお菓子コーナーでも売っていますから、間食に食べるのも良いですね。
③環境・外出時
意外にも室内で熱中症を発症するケースが多く見られます。
我慢をせずに、扇風機やエアコンを使って温度調整、室温が上がりにくい環境の確保をしましょう。
外出時には日傘や帽子を着用し服は通気性の良い、吸湿・速乾のものを着用しましょう。
最近では体を冷やすスプレー、保冷効果のある商品などがたくさん販売されていますので、熱い場所に行く際にはこうしたものを利用しましょう。
これからが夏本番です、みなさま体調に気を付けてお過ごし下さい。