おたふくかぜ

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こんにちは。登録販売者の木之内です。

先日、娘の通う学校より、学級閉鎖の連絡を受けました。
冬の時期ですと胃腸炎やインフルエンザなどの感染症に注意しますが、
正直今の時期の学級閉鎖は、んっ??という感じで、原因は何だったかと言いますと、おたふくかぜ(正式名称は流行性耳下腺炎)。
今回は、おたふくかぜについて調べてみました。

おたふく風邪の症状の特徴♦
☆高熱(38度以上、但し発熱が発現しないケースもある)
☆耳下腺の腫れ(耳の付け根から頬・顎にかけての部分)
☆首の痛み(初期症状に多い)
☆頭痛(初期症状に多い)
☆腹痛(稀に膵炎を発症する)

耳下腺の炎症による腫れ症状は症状を発症し初めてから24時間以内に確認されるのが通常で最も腫れが大きくなるのは2日目に入ってからです。また3日目以降は発熱も炎症に伴う腫れ症状も徐々に消失していきます。

高熱と耳下腺の腫れが確認ポイントです。
特に大人になってから症状を発症した場合にはでは
稀に40度を超える高熱になるケースもあり、
男性の場合には生殖機能にダメージを受ける可能性がある為注意が必要です。

♦どうやって感染するのか♦
 その1 接触感染
    感染者のタオルを使う。
    買い物かごやカートなどの共用のものからうつる。
    ドアノブやスイッチなどに触れてうつる。

 その2 飛沫感染
    感染者の唾液から。
    くしゃみ、咳など。
    会話中につばや、唾液が飛ぶ。

♦潜伏期間と二次感染期間♦
①感染
②潜伏期間 10日~20日程度
↓  
③発症 4日~1週間
④回復期 2次感染期間は発症日から10日程度
 ②の潜伏期間~③の発症後数日間に感染力が最も高くなります。

もっと細かく言いますと、
耳の下から顎にかけて腫れるのが特徴ですが、その症状が現れる7日前頃から9日頃まで感染力を持ち、
感染力の強い時期が、腫れが出る1日前~腫れた3日後まで です。


おたふくかぜは、一度発症すると体内に一生涯持続する抗体が出来るため再感染を起こすことはほとんどありません。その為、任意ではありますが予防接種を受ける事でおたふくかぜのの予防対策を行うことは可能です。

また潜伏期間が長い為、健康保菌者(体力があり感染はしているが症状を発症していない人)が二次感染の引き金となるケースも少なくありません。予防接種を受けておらず免疫を保持していない方は、体力が低下し免疫力が低下している時などに感染しやすくなると思われます。

予防をするためには任意の予防接種をお勧めします。神栖市の場合1歳から4歳(接種日現在の年齢5歳未満)の場合に3千円を上限にかかった金額を助成してくれます。超えた場合は自己負担となり、医療機関ごとに設定金額が異なりますので事前に問い合わせてください。我が家も3歳娘が近々接種を予定しています。

今年は4年半ぶりに全国的な流行の兆しがあると言われていますし、この鹿行地域でも流行しつつあります。皆様も手洗い&うがい&消毒そしてワクチン接種などの対策を心がけていただけたらと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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