こんにちわ!薬剤師の安藤です
今週に入り、だんだん暖かくなり、ライフ薬局のある神栖市の桜もちらほらと開花し始めてきました そろそろお花見ですね
先週の土曜日、社長と奥様のおもてなしでちょっとしたお食事会が開催されました
和牛肉にお寿司、焼き鳥にもつ鍋、かも鍋にデザート、お酒などなどおなかいっぱい食べて飲んで、
従業員とその家族、総勢20人近くでとても幸せな時間を過ごさせていただきました
社長、奥様、ごちそうさまでした また明日から頑張ります!
さてさて、今回のテーマは「女性の冷え」
最近、週末ごとに息子達のサッカー、野球の試合で1日中外にいる私・・・。
毎週、体も外の厳しい環境にたたかれ、年々弱ってきている気がしています。
なんといっても、気温の低い日は体が芯から冷え、お風呂に入った後でも、手足だけがいつまでも冷たい状態が続いたりしています どうにかならないものかといろいろ冷えについて調べてみました。
・冷えは様々な病気の引き金
現代医学には冷えの概念も治療法もありませんが、昔から女性の体を冷やさないよう、特に生理の時や妊娠時には一層注意を払うように言われてきました。
女性は冷えに敏感で、冷やすことにより生理の不調や流産を引き起こしてしまうことがあるからですが、そればかりでなく、冷えが女性の体に様々な悪影響を与え種々の病気を起こす原因となることが経験的にわかっていたためと思われます。
女性の生殖器は冷えると位置異常を起こしやすく、目に見えないエネルギー、気が頭に上りやすい特徴があり、手足が冷えていながら人ごみのや暖房の中で顔がほてったり、立ちくらみが起きたり気分が悪くなると共に神経が高ぶったり、不安定になります。女性は冷えると冷えのぼせをおこしやすいのです。
・女性の冷えにより起こしやすい症状
手足の冷え、尿意が近い、下痢しやすい、疲れやすい、体がだるい、風邪をひきやすい、しもやけ、腰痛、腹痛、便秘、足が冷えて寝付けれない、鼻水、咳、顔のほてり、立ちくらみ、頭痛、肩こり、生理不順、生理痛、不妊
このほか、流産を引き起こすばかりでなく子宮内膜症や筋腫ができるきっかけとなったり、高血圧、甲状腺機能障害、膠原病など様々な病気の引き金となっていると考えられるケースが多い。
・女性の冷えを防ぐための日常生活
1.冷たいもの、冷えるものを控えバランスのとれた食生活をする
アイスクリームや氷は勿論、特に若い女性美人になれると言って生野菜や果物ばかり食べたり、甘いものをたくさん取る人がいます。また健康に良いと言ってヨーグルトや牛乳を取り過ぎる人がいますが、これらは東洋医学では陰性食品といって体を冷やすので多色は禁物です。
2.体にやさしく、体を冷やさない衣服や足の変形をきたさない履物を工夫する
体を極端に締め付ける下着は気血の流れを悪くします。
ガードルをしないように指導しただけで膀胱炎を起こさないようになった人もいます。
足を締め付け、変形まで起こすようなハイヒールはやめましょう。
足の小指は女性生殖器と深い関係があると東洋医学では考えます。
足の小指の気血の流れが悪くなれば女性生殖器に悪影響をもたらします。
3.適度な運動を心がけ自然な規則正しい生活をする
丈夫な体なら冷えにやられません。
4.心をおだやかにし、積極的な明るい気持ちを保つように心がける
精神的ストレスでも体を冷やしてしまいます。
上辺に振り回されず、女性としての自然の摂理に合った心身に歪みのこない自然な生活が必要です。
以上のことを生活する上で心がけることは大切ですが、なかなかそれだけでは冷えは軽減されません。
そこで漢方の服用を試みることにしました。
漢方は自然の草木や鉱物などの成分である「生薬」を組み合わせて出来ています。
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)
下記の9種類の構成生薬から作られています。
・タイソウ:ナツメの成熟した果実
・ケイヒ:乾燥シナモン
・シャクヤク:多年草シャクヤクの根
・トウキ:セリ科の多年草トウキの根
・モクツウ:アケビなどの茎
・カンゾウ:多年草カンゾウの根
・ゴシュユ:ミカン科の植物であるゴシュユの果実の皮
・サイシン:ウスバサイシンなどの根
・ショウキョウ:ショウガの根茎
上記のうち、トウキ、ケイヒが血行を改善し、シャクヤクが血行の調整、タイソウ、カンゾウが筋肉の緊張をゆるめ、腹痛も和らげます。モクツウが体の水はけを良くし、サイシン・ゴシュユ・ショウキョウが体を中から温めます。ゴシュユには胃腸を丈夫にする効果が、ショウキョウには体の中の水のめぐりを良くし、吐き気などを止める作用もあります。
さっそく1カ月試してみようと思います。
皆様も体を冷やさないよう、寒暖の差が激しいこの時期を乗り越えてくださいね