こんにちは、薬剤師の石原です。
ライフ薬局のある神栖市は、先週から雨が多く、肌寒い日が続いています。
急に涼しくなり、体調を崩される方もいらっしゃいます。くれぐれもお気をつけください。
さて、今回は、「メディカルハーブ」について紹介します。
メディカルハーブとは、薬用植物そのもの、または、ハーブを美容や健康維持のために使用する分野のことをいいます。
これまで、ライフ薬局のブログでも、ハーブを使った料理や日常生活での利用法などを紹介してきましたが、
「実際のところ、ハーブは効くのか?」
と疑問に思い、医療としてのハーブを調べてみました。
調べているうちに、エビちゃんの載ったかわいい本を見つけました。
本の内容は、
・メディカルハーブの歴史(紀元前から現在に至るまでの医療の流れ)
・15種類のハーブのプロフィール(学名、使用部位、主要成分、作用、適応)
・メディカルハーブの効果と仕組み(ハーブの有効成分、作用)
・ハーブを利用するための方法(ハーブティー、湿布、軟膏、チンキなど)
・症状に合わせたレシピ(不眠、抑うつ、アトピー、肩こりなど)
など、基本的なことが学べます。
メディカルハーブを学んでみて、
メディカルハーブは、乾燥させた薬用植物を、それぞれが持つ有効成分を活かす剤形へ加工し、服用、塗布、吸入などで利用されることが分かりました。
確かに、医薬品が開発される前は、薬草で病気や傷を治していたことや、その薬草からサリシン(アスピリン)やコカインなどの有効成分が発見されてきたことから、医薬品ほど劇的ではなくても、穏やかな効果は期待できそうです。
さらに、メディカルハーブを暮らしの中に取り入れることで、自分自身の持つ治癒力を高めたり、老化や病気の予防にと、セルフケアには十分活用できそうです。
最近では、生活習慣病や心身症に対して、近代医学を補う形でのメディカルハーブが見直されており、医療の一端を担う可能性は大きいとのことです。
(ちなみに、この本を出題範囲とした「メディカルハーブ検定」というものが行われ、勉強ついでに、8月30日に受験してきました。
この検定のコンセプトは「ハーブを日常生活に生かして楽しむ」ことだそうで、試験に合格して研修を受けると「メディカルハーブコーディネーター」の資格がもらえます。)
私自身もっとメディカルハーブについて勉強して、いずれは、「薬は飲みたくない」「薬を減らしたい」といった患者様のお役に立てればと思います。