こんにちは、薬剤師の若林です。
最近急に秋が深まってきましたね。
みなさんは朝晩の寒さや、日中との気温差で
体調が崩れ気味になっていませんか?
そこで今回は、私たちの元気をサポートしてくれる
ベジブロスについてご紹介したいと思います。
ベジブロスとは・・・ベジタブルのブロス(出汁)、つまり野菜から取るダシのことです。
(注:大きな意味で言えば野菜から取るダシは全てベジブロスなのですが、今回は野菜の皮や根、種など普段捨ててしまう野菜の切れ端から取るダシをベジブロスとさせていただきます)
ベジブロスが、なぜ元気のサポートになるのかと言いますと、
野菜が外敵から身を守るために作る
「フィトケミカル」という成分が皮や種などに豊富に含まれているからなんです!
フィトケミカル?とピンとこない方もおられるかと思いますが、
ポリフェノールやリコピン、イソフラボンという名前は聞いたことがあるのでは!?
それらは全てフィトケミカルの一種です。
フィトケミカルは炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルに次ぐ、第7の栄養素として、昨今注目されているもので、なんとその種類は1万種類以上あると言われています。
そのフィトケミカルを食べると、人間の体の中でも活性酸素の増加を防いだり、免疫機能をアップしてくれたり、病気や老化の防止など様々な効果を発揮してくれるんです
前置きが長くなってしまいましたが、
基本的なベジブロスの作り方をご紹介します。
ベジブロスの作り方
ポイントは3つだけ!
1:強火で煮立たせるのではなく、
弱火でコトコト20~30分煮込む。
2:できるだけいろんな種類の野菜からダシを取る。
3:量の目安は両手1杯分の野菜の切れ端に水1.3L
(火をつける前に酒小さじ1を入れると臭みが消えます)
弱火でコトコト煮込む。
(すぐに使用しない場合は、冷蔵庫で3日位はもつようです。
以前薬局長がご紹介しましたタマネギ氷のように製氷器に入れて凍らせれば、ベジブロス氷に。使いたいだけ使えるので便利です)
野菜の切れ端は、すぐにはたまらないと思いますので、
お料理のたびに少しずつジッパーつきの保存袋に入れてためてみてください。
そうすることによって、いろんな種類の野菜の切れ端が集まります。
具体的なベジブロスの活用方法は・・・
・煮込み料理(カレーやシチューなど)
・野菜スープやお味噌汁
・おひたし、だし巻き卵、炊き込みご飯
などなど、普段お使いのダシのかわりに使ってみてください。
ベジブロスは野菜から取るダシなので、動物性のダシ
(コンソメやかつおダシなど)に比べるとマイルドな味わいです。
始めのうちは、コンソメ、かつおダシなど普段お使いのダシを少量プラスされるといいかと思います。
私が実際作ってみて特に美味しかったのは、
お味噌汁です!!
普段のお味噌汁よりコクがでておすすめです。
今回ご紹介しました、ベジブロスについてはタカコ・ナカムラさんの「ベジブロスをはじめよう。」を参考にさせていただきました。
お料理のレシピや、各野菜のフィトケミカルについてなど詳しく書いてあります。
興味がわいた方は、是非試してみて下さいね。
これからどんどん寒くなってまいります。
風邪などひかないように、十分お気を付けください。