薬に頼らず子どもの多動・学習障害をなくす方法
精神科医・ふじかわ心療内科クリニック院長
藤川 徳美
うつ病をはじめとした気分障害、不安障害、睡眠障害、
ストレス性疾患、認知症の治療に携わる著者
高タンパク・低糖質を中心とした栄養療法で目覚しい
実績を上げ、著書も多数
以前の伊東ブログでも同先生の著書をご紹介していますが
今回は子供がメインです
発達障害が急増中、10年で自閉症5倍、
LD(学習障害)12倍、
ADHD(注意欠陥多動性障害)は11倍
問題行動の裏に、質的栄養失調あり
質的栄養失調:必要量は満たされているけど、
摂取している栄養素に偏りがある
日本人の9割は「タンパク質」と「鉄」が足りない
鉄もタンパク質も心を落ち着かせる「セロトニン」や
喜びを感じさせる「ドーパミン」といった脳内の神経伝達物質
を生成するために欠かせない
鉄の指標 フェリチン値:100ng/mL以上
フェリチン:鉄を蓄えることができるタンパク質
タンパク質の指標
BUN (尿素窒素):20mg/dL以上
※欧米ではフェリチン100以下は鉄不足とみなされる
子供の質的栄養失調の起源は母親
子供の問題行動を改善に導く第一歩はお母さんの
栄養状態を改善すること
鉄不足の人は一様にタンパク質不足と糖質過多傾向
鉄不足は糖質を欲する
鉄分を補給するには、牛の赤身肉、カツオやマグロ
といった赤みの肉を選ぶ
乳児についても、人の発達には鉄分とタンパク質は必須
お母さんが鉄不足の赤ちゃんは非常にグズりやすい
離乳食についても積極的に鉄とタンパク質を取り入れる
本の中で、沢山の症例(マンガで)が紹介されています
診察室でのやり取りや処方、経過、採血の結果など
病気は色々でも、タンパク質やビタミン摂取に関する
基本的な考え方は同じです
是非、子育て中の方に読んで頂きたいです
日本は、ビタミンやミネラルが大切という傾向ですが、
日本人のタンパク質摂取量は1950年代と同じぐらい
まで減少しています
この本でタンパク質の重要性が学べると思います