明けましておめでとうございます

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明けましておめでとうございます

薬剤師の伊東です

今年もライフ薬局並びにライフ薬局ブログを
よろしくお願い致します

さて、今年のブログも本の紹介を中心に
ブログを書きたいと思います

さて今回の一冊は


うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった
藤川 徳美

著者は、栄養療法を中心とした治療でうつ・パニック障害

の患者を劇的に改善している精神科の医師
治療の第一歩にフェリチン値を測定
※フェリチンとは鉄を貯蔵できるタンパク質のことで、
「体内にどれだけ鉄分がストックされているか」を表す
※ヘモグロビン値は正常でも、フェリチン値が低い場合
「潜在性鉄欠乏症」という、「隠れ貧血」とも呼ばれる
 ➡︎お金にたとえて、普段使う財布のお金をヘモグロビン、
  貯金分をフェリチンと表現できる
心療内科を受診する患者さんにフェリチン値が著しく
低い方が多いとのことを発見した著者
○15歳から50歳の日本人女性の8割が鉄不足
○欧米ではフェリチン値40ng以下だと、妊娠を控える
 ように指導される
○1回に妊娠・出産で、フェリチン値50相当の鉄が母体から
 失われる
○フェリチン値の低い女性の出産は産後うつ病のリスクが
 高まる
○日本人の鉄摂取量は50年前の1/6に減少している
 ➡︎加工食品、炭水化物ばかりの食事、食品中鉄分の減少
 鉄製の調理機器が使われなくなった など
○欧米ではフェリチン値100ng以下は鉄不足と見なされる
 欧米の基準でいくと日本女性の99%は鉄不足
○フェリチン値30以下は鉄剤処方の目安、
 食事は高タンパク(卵や肉、魚やチーズ)、
 低糖質を指導されるとのこと
○現代人は「質的な栄養失調に陥っている」多くの人が、
 糖質過多、必須アミノ酸不足、(タンパク質不足)、
 必須脂肪酸不足、ビタミン不足、ミネラル不足、
 に陥っている
その他、多くの症例や、採血結果の見方、サプリメントの紹介、
子供の鉄不足問題とその対処法について、
フェリチン値が上がらない患者さんへの指導など
精神疾患と鉄分、タンパク質との関係が深いことに
驚いたと同時に、通常の採血で貧血の指標とされる
尿素窒素(BUN)、赤血球数(RBC)、
ヘモグロビン(HGB)、平均赤血球容積(MCV)以外
にフェリチン値も是非測定したいですね
今回もライフ薬局ブログをご覧頂きありがとうございます
今年のライフ薬局は、凡事徹底 
当たり前のことを全力で取り組む!
そのために、通常業務に加え、
毎週開催の薬局勉強会の継続、
毎週更新のライフ薬局ブログでの情報発信、
毎月開催しているイベントを通して、
更に地元に貢献できる薬局を目指していきたいと思います
                  ライフ薬局 伊東 正広
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