健康な脳のために

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こんにちは、薬剤師の石原です。
ライフ薬局のある神栖市も、そろそろ梅雨明けでしょうか。

そんな梅雨の合間に、ライフ薬局ゴルフ部では、久しぶりにコースに行ってきました。
途中、パラパラと雨が降られましたが、すぐに止み、曇り空の下、気持ちよくプレイできました。
心も体もリフレッシュし、また仕事に精進したいと思います。

さて、今日ご紹介するのは、「生涯健康脳」という本です。

「体の健康」は今までにもいろいろと情報があるかと思いますが、「脳が健康」でいられるためにはどうしたらいいのでしょうか?

つまり、 「認知症」はどのように予防したらよいのでしょうか?

 著者は、東北大学加齢医学研究所の医師、瀧靖之先生です。
「疫学」手法(大きな地域や集団を対象に統計学的な方法から、疾病の原因や傾向を明らかにする)を用い、「認知力」、「生活習慣」、「遺伝子」、そして他ではあまり行われていない脳の「MRI画像」のデータを相互に解析することで、「生涯、脳を健康に保つ方法」を研究されています。

では、「認知症」とは。
認知症は、記憶の働きや思考力・判断力などをはじめとする認知機能が低下して、日常の生活に支障をきたす症状のことをいいます。

「認知症」は、大きく「脳血管性」、「レビー小体型」、「アルツハイマー型」の3つに分かれます。

この中で最も多いのが「アルツハイマー型認知症」です。
「アミロイドベータたんぱく」や「タウたんぱく」というたんぱく質が脳に蓄積し、脳の神経細胞にダメージを与えることによって起こります。

 ここ数年の研究から、アルツハイマー型認知症は、その症状がはっきり現れる5年ほど前から、脳の形が変化し始め、さらに、さかのぼる15年ほど前には、すでに脳内に「アミロイドベータ」が凝集し始めているのが分かったそうです。

そして、今では、その原因物質の「アミロイドベータ」と「タウたんぱく」はMRI画像で見ることができる そうです。つまり、症状の現れる以前に、将来の発症を予見できるということです。

そこで、我々の日常生活で、どのように予防していくかですが、多くの研究から、
・有酸素運動が脳を活性化させる
・十分の時間と質のよい睡眠が脳を守る
・飲酒は脳を萎縮させる
・内臓脂肪型肥満は脳に大敵
・糖尿病・動脈硬化・高血圧が認知症のリスクをあげる
などが報告されています。詳しくは本をご覧になってください。

そして、脳の最高の栄養素は「知的好奇心」だそうです。
見たい!聞きたい!知りたい!行きたい!やりたい!など様々なことに興味関心を持ち、いつもワクワクときめいている状態が脳にとても良いとのことです。

ほんの10年ほど前までは、脳は一度形成されると後は衰えていくだけと思われていましたが、そうではなく、脳はいくつになっても、脳のネットワークによってその機能を高め、記憶を司る「海馬」は神経細胞そのものが新しく生まれ変わる ことも分かってきたそうです。
何歳からでも健康な脳への取り組みは遅くないそうです。

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