ぬり絵の時間

  • ブックマーク

こんにちは、薬剤師の石原です。
ライフ薬局のある神栖市は、春らしい暖かな日が続いていましたが、昨日からまた冷たい風が吹いています。

さて、4月に入り、新しい環境で緊張したり、相変わらず忙しく、疲れがたまったりはしていませんか?

そこで、今回紹介するのは大人のぬり絵です。

昨年頃から書店には、とてもたくさんのぬり絵の本が並んでいます。
それも大人向けのもので、絵柄も様々、色鉛筆がセットになったものもあります。

なぜ、今、ぬり絵がブームなのでしょうか。

いくつかのぬり絵の本の中に、医師が監修されたものがありました。
それによると ぬり絵は自律神経を整える効果があるそうです。
こちらの本を参考にしました。

自律神経とは、呼吸や血圧、消化や排泄などをコントロールする体内システムのことで、アクセル役の「交感神経」とブレーキ役の「副交感神経」の2つがバランスをとって働いています。
この自律神経は、ストレスや緊張、生活リズムの乱れや疲れによりバランスを崩します。

交感神経が過剰になると、気持ちが高ぶりイライラし、血管が収縮することから、頭痛や肩こり、高血圧になりやすく、副交感神経が過剰な場合は、意欲が低下し、血管が弛緩することから代謝が低下し、集中力は散漫、うつ病などにかかりやすくなります。また、この状態を放置すると自律神経の活動量が低下してしまうそうです。

では、なぜぬり絵で自律神経が整うのか?
1.呼吸が整う
慌ただしい毎日の中で、呼吸も乱れがち。ゆっくり、丁寧にぬり絵をすることで呼吸が一定のリズムに整う。呼吸が整うと、リラックス状態になり、自律神経のバランスも整うそうです。
2.単純作業でリフレッシュ
ぬり絵の単純作業に没頭することで、考えることから脳が解放され、ストレスが軽減し、自律神経の乱れを改善するそうです。
3.色の癒やし効果
赤は交感神経を、青は副交感神経を刺激するなど、色が自律神経に影響します。様々な色を使うぬり絵は自律神経を活性化して、活動量をアップしてくれるそうです。

さらに、認知症予防、脳トレに効果的
手先を使うことで、脳の広い領域を刺激し脳全体を活性化するそうです。また、何色を使おうと考えることで、脳の萎縮や機能の低下を防ぐそうです。

このように自律神経を整えることで、以下のようなことが期待できます。
・ストレスの緩和
・免疫力アップ
・疲労回復
・ぐっすり眠れる
・冷え性改善
・不定愁訴の改善

そこで、効果的なぬり絵の方法ですが、ぬり方にルールはないのですが、
1.ゆっくり丁寧に。そうすることで呼吸が整います。
2.画材はぬりやすいものを。色鉛筆、クレヨン、絵の具なんでもOK。
3.好きなところからぬる。ルールにとらわれず楽しむ。
4.姿勢に気をつける。うつむくと呼吸が浅くなり酸素不足に。背筋を伸ばして。
5.休憩をはさむ。血流が悪くならないよう、休憩やストレッチを。
6.いろいろな色を使ってみる。色の癒やし効果や配色の刺激を楽しむ。
7.好きな音楽を聴き、アロマの香りでよりリラックス。

ということで、早速塗ってみました。

まだ途中ですが、こんな感じです。

忙しく時間のない人ほど、ほっとした時間をつくり、その時間に浸かってみてはいかがでしょうか。
うまく塗る必要も、ノルマもないぬり絵の時間、よかったら試してみてください。

  • ブックマーク

この記事を書いた人

lifepharma_1