「ハッカ油」のすすめ

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こんにちは、薬剤師の石原です。
ライフ薬局のある神栖市は、ここ数日は夏のような暑さです。
暑くなると心配なのが熱中症です。
くれぐれもお気をつけください。

さて、ライフ薬局ではハーブを育てていますが、ハーブについていろいろ調べているうちに、日々の生活に参考になる本を見つけました。

「はっか油の愉しみ」です。
著者は、20年以上もはっか油を愛用されている方です。

そこで、今回はお菓子や紅茶に使われるハーブ「はっか(ミント)」の精油の活用法の紹介です。

はっかは、シソ科はっか属の多年草の和名で、英名はミントです。

ミントには多くの種類がありますが、和種のミントは薄荷(はっか)と呼ばれ、メントールを多く含みます。
写真はペパーミントです。

はっかスーッとした清涼感のある香りが魅力ですが、
その香りの成分メントールの主な効能は、
抗菌・消毒作用(風邪予防やカビ・ダニ予防に)
胃腸の機能を高める効果(お腹の張りや痛みの改善、消化促進、制吐、便秘改善に)
冷却、消炎鎮痛作用(神経を刺激し冷感効果、末梢血管を広げて血行促進、湿布や塗り薬、虫刺されに使われています)
リラックス・リフレッシュ効果(香りが扁桃体、視床下部に直接働きかける)
です。

和種のはっかを水蒸気蒸留して得られる精油を冷却し、固形のメントール結晶を取り除いて精製したものが、医薬品として認められた「日本薬局方」の「ハッカ油」として売られています。

本ではこの「ハッカ油」を暮らしに活用する34のレシピを紹介しています。
第1章 家でも街でもはっか油でボディケア
  (マウスウォッシュ、ウエットティッシュ、マスク、バームなど)
第2章 キッチンや洗面所もはっか色の風
  (クレンザー、消臭パウダー、エアフレッシュナー、キッチン・ハンドソープなど)
第3章 はっかの香りで楽しむ衣類のケア
  (ランドリーソープ、ソフナー、リネンウォーター、におい袋など)
第4章 はっか油でお風呂
  (バスミスト、シャンプー・リンス、ヘアスプレー・ヘアワックス、アロマキャンドルなど)
いろいろな使い方ができるんですね。

そのレシピの中から、
エアフレッシュナー」を作ってみました。

スプレーボトルに無水エタノールと水を入れ、
ハッカ油とレモン精油を加えて蓋をし、
良く振り混ぜて出来上がり。
好みでミントの葉やレモンの皮を入れる。
とても簡単です。
早速、スプレーしてみると、とっても爽やかな香りが部屋に広がりました。
抗菌もできて、気分もリフレッシュできます。
さらに排水溝や生ごみにスプレーすれば消臭にも。

もう1つ簡単なレシピは、「はっかのコットンボール」です。
コットンに「ハッカ油」を含ませるだけです。
持ち歩いたり職場に置いたりして香りを吸い込めば、
心身疲労時・精神鬱屈時・緊張時の気分転換に、
運転中の眠気覚ましに、
乗り物酔い、緊張時の頭痛、吐き気、鼻づまりの緩和、
風邪の予防になるそうです。

注意するのは、精油の原液は刺激が強いため、
直接皮膚につかないよう気をつけることです。

皮膚に使うときは2%以下に薄めて使うこと。
口にするときも「ハッカ油」1滴を200mLの水に薄めます。

これからの暑くじめじめした季節も、はっかの香りで爽やかに過ごしてみてはいかがでしょうか。

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