こんにちは、薬剤師の山田です
ライフ薬局のある茨城県神栖市だけでなく、全国的にインフルエンザや胃腸炎が流行っています。
皆さま、少しでも体調が悪いな~って感じた時は、安静にするとともに早めに医療機関を受診しましょう
さて、昨年11月に私はブログで患者さまからよく問い合わせのある、薬の休薬期間について書かせていただきました。今回のブログも・・・、よく質問される・・・、
「薬と食品の飲み合わせ」
について簡単ですが、書かせていただきます!
①ワルファリンとビタミンK含有食品
当薬局は循環器クリニックの門前薬局という事もありワルファリンを服薬されている患者さまが非常に多くいらっしゃいます。
納豆や緑黄色野菜・海藻類に含まれているビタミンKは、血液凝固防止薬ワルファリンの働きを弱めてしまいます。 これは、ワルファリンがビタミンKの働きを邪魔することで効果を示すためです。
■ビタミンK含有量が多い納豆、クロレラ、青汁は食べないようにしましょう。
(特に納豆はビタミンKを大量に含むとともに、納豆菌が腸管内でビタミンKを産生することが知られているためゼ~ッタイにダメです!)
■緑黄色野菜や海藻類は一時的な食べすぎに注意してバランスよく食べましょう。
また血液サラサラの薬では血小板に作用して血液をサラサラにする薬(アスピリン・クロピトグレルなど)もありますが、この薬は納豆やクロレラなどを摂取しても問題はありません。
服用されている薬がどっちに当てはまるか不明な方はぜひ薬剤師まで!
②カルシウム拮抗剤とグレープフルーツジュース
この2つの飲み合わせはメディア等で取り上げられることが多いので、よく質問されます。
高血圧や狭心症などの治療薬であるカルシウム拮抗薬は、グレープフルーツジュース(グレープフルーツも同様です)と摂取するとお薬の作用が強くなってしまいます。 これはグレープフルーツに含まれる成分が薬の分解を邪魔してしまうことでお薬の効果が強く出るためと言われています。
お薬によって程度に差はあるようですが、同時服用を避けるのみでなく、お薬の服用期間中はグレープフルーツの摂取を控えた方がいい場合もあるようです。
また、グレープフルーツと飲み合わせの悪いお薬はカルシウム拮抗薬以外にもあります。
服用中の薬剤がカルシウム拮抗薬かどうかわからない方はぜひ薬剤師まで!
③貧血治療薬(鉄剤)とお茶 飲み物と薬についてもよく質問されます。
タンニン酸を豊富に含む食品(例:濃い緑茶)と鉄剤を一緒に飲むと、鉄剤が吸収しにくくなってしまうことがあります。 そのため、鉄剤を服用する前後1時間はお茶は飲まないほうがよいといわれてきました。
しかし、最近の研究ではタンニンの影響を心配する必要はないとされてきているようなので、鉄剤をお茶で飲んでも大きな問題はないと考えられます。
今回の薬と食品の飲み合わせだけでなく、薬に関するちょっとした疑問を解決してくれる冊子が薬局には置いてありますので、ぜひ読んでみてください。